2020年度修士論文発表会が開催されました。

2021年2月5日に2020年度山岳科学学位プログラム修士論文発表会が開催されました。
山岳をフィールドとしつつも、専門分野がバラエティに富んだ14名の学生が発表しました。

今年度は初めてのオンライン開催となり、参加者を大学関係者や共同研究者のみに限定しての開催でしたが、総勢90名近くの方にご参加いただき盛況となりました。

コロナ禍の中、調査などが思うように進まなかった学生もいましたが、そのような苦境の中にあってもそれぞれの学生が懸命に研究に取り組み、それをひとつの成果に昇華させたことに感銘を受けました。

今年度の研究発表のタイトルをご紹介します。

  • 木材腐朽菌による材の腐朽がシロアリの生育に与える影響
  • つくば市周辺の市街地における森林構造および液果量が鳥類群集に与える影響
  • 茨城県桜川市におけるヤマザクラ・カスミザクラの生育状況と地域の人々にもたらす生態系サービスの評価
  • 日本の亜高山帯および冷温帯に分布するカバノキ属複数種の遺伝構造と集団動態の歴史
  • 草原の時間的連続性と空間分布が蛾類群集に与える影響
  • 山地流域における数十年間・数千年間での削剥速度の比較-山形県置賜葉山の事例-
  • 山岳地域における事故および遭難に関するデータの時空間的解析
    -コロナ禍による登山状況の変化と自然との関わりが減少する現代における安全な山岳余暇活動に向けて-
  • 維管束植物群集の地球温暖化に対する応答:オープンデータの新規解析手法の提唱
  • 天然林特有のギャップモザイク構造が中低木の種構成と生産量に与える影響に関する研究
  • 伊豆諸島三宅島における国内外来種ニホンイタチの食性
  • 水道事業者による森林管理の動向と課題
  • 分布最前線ニホンジカの起源推定と遺伝構造
  • 日本におけるエゾハルゼミYezoterpnosia nigricostaの生活史特性と集団遺伝学的動態
  • Art Tourism in Japan’s Mountainous Area: Case Study of Echigo-Tsumari Art Triennial in Tokamachi Niigata Prefecture
    (中山間地域におけるアートツーリズムに関する研究ー新潟県十日町市を事例にー)