「山岳科学」をもっと知りたい方に・・

山岳科学の日本初となる体系的な教科書「山岳科学」が古今書院より発売中です。
執筆は、筑波大学当学位プログラム、信州大学、静岡大学、山梨大学の教員が分担しました。

「山を総合的に探究する」をテーマに、山で生じる自然現象を解説し、自然保護・保全・防災・観光・歴史・文化・経済・法律まで、幅広い分野を横断的に解説しています。

大学の講義の教科書ではありますが、分かりやすく解説されているので市民講座の副読本、山岳にかかわる実務者の参考書のほか、山に興味をもつ登山者や旅行者向けの読本として、幅広く活用いただければ幸いです。

■書籍概要
書籍名:山岳科学
編者:松岡 憲知・泉山 茂之・楢本 正明・松本 潔
価格:4,000円 +税
出版:古今書院
発売:2020年9月

古今書院の書籍紹介ページ
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・紀伊國屋、honto、楽天ブックス、Amazon ほか、ネット書店を選んで購入できます。

■今までに紹介いただいた記事または書評
・山と渓谷 (山と渓谷社、2020年11月号、書評者: 日本山岳文化学会常務理事 久保田 賢次氏)→書評はこちら
・地学雑誌 ( 東京地学協会、 129巻6号、書評者:日本大学文理学部 藁谷 哲也教授)→書評はこちら
・日本地すべり学会誌 (日本地すべり学会、57巻6号、書評者:日本大学文理学部 佐藤 浩准教授)→学会へのリンクはこちら
・山梨日日新聞 2020.11.21
・信濃毎日新聞 2020.12.19
・測量 (日本測量協会、71巻2号、書評者:沼尻 治樹氏) →雑誌へのリンクはこちら
・地理学評論(日本地理学会、94巻2号 、書評者: 北海道大学大学院地球環境科学研究院 渡辺 悌二教授)→雑誌へのリンクはこちら
・森林技術(日本森林技術協会、945号、書評者: 長野県林業総合センター 小山泰弘氏) →雑誌へのリンクはこちら
・月刊地理(古今書院、2021年6月号、書評者:群馬大学共同教育学部 青山 雅史准教授 )→雑誌案内はこちら

■目次
序章 山岳科学がめざすもの

【基礎編】
第1章 山岳の形成
1地球規模での山地・火山の分布/2プレートテクトニクス/3断層と褶曲/4火山とマグマ/5火山の形成プロセス/6造山運動とアイソスタシー/7氷期-間氷期サイクルと山
コラム:白馬岳山頂の海底起源の岩と化石

第2章 山岳の気象・気候
1気候変動と山のかかわり/2山体の熱力学的影響/3山岳域の気候変動/4冬の降雪,夏の猛暑,局地的な強風/5遠隔地での観測と数値解析/6データを分析し活用しよう
コラム:山でセレンディピティを身に着けよう

第3章 山岳水循環
1山から供給される水/2地表付近の水循環システム/3「流域」という概念/4山地流域における水循環/5積雪と氷河/6おわりに
コラム:山が育む日本の名水

第4章 山岳地形
1山とは侵食が卓越する場/2山の構成物と斜面傾斜/3流水による山地の侵食/4斜「面」の形を決めるマスムーブメント/5氷河による地形改変/6周氷河性の風化とマスムーブメント/7隆起と削剥のバランスと山地発達
コラム:トレイルランニングコースの地形学

第5章 山岳植物生態
1山の植物はどこから来たのか?/2植生の垂直分布/3山岳植生と遷移/4山岳フェノロジー
コラム:1. 山岳域の草原-絶滅のホットスポット-
2. 発酵食品-植物と微生物が織りなす山の幸-

第6章 山岳動物生態
1菅平高原の動植物/2山岳動物生態学とは/3山が動物にもたらすもの ①標高勾配-生物多様性の視点から-/4山が動物にもたらすもの ②障壁-熱帯と温帯の山の違い-/5山が動物にもたらすもの ③レフュージ/6まとめ
コラム:日本アルプスの高山に進出するニホンジカ

第7章 山岳森林科学
1 山岳森林科学の研究対象/2日本の森林と保全/3日本の林業/4木質科学と林産業
コラム:日本の森を代表するブナ林

第8章 山岳炭素循環
1山岳域をめぐる炭素/2伐採前(川上)の森林の炭素循環/3伐採後(川下)の実社会の炭素循環/4山岳を支える土壌圏の炭素循環における役割
コラム:川を流れ下る炭素の行方

【応用編】
第9章 山岳災害と防減災
1おそろしい山岳災害/2災害はどのようにして発生するのか/3山岳災害を防ぐことはできるのか
コラム:森林は土砂災害を防いでいるのか?

第10章 山岳リモートセンシング
1山岳環境のモニタリング/2リモートセンシングの概要/3可視・近赤外リモートセンシング/4熱赤外リモートセンシング/5マイクロ波リモートセンシング/6プラットフォーム
コラム:GPSで遭難を回避する

第11章 山岳生物多様性
1山の生物多様性を考えてみよう/2生物多様性の保全および希少生物の保護の意義/3生物多様性の観点から評価する中部山岳域
コラム:富士北麓,精進湖と本栖湖における「フジマリモ」発見

第12章 山岳地域の社会・経済
1山岳地域の多面的機能/2農山村の社会変化と新たな展開/3山岳と農山村計画/4山岳生態系サービスの経済的価値
コラム: 森林セラピー

第13章 山岳ツーリズム
1.観光とツーリズム/2ツーリズムの目的地としての山岳地域/3.山岳ツーリズムの地域的分布/ 4 山岳ツーリズム形態の多様化/5登山とトレッキング/6スキー
コラム:ヨーロッパアルプスの山岳リゾート

第14章 山岳の自然保護制度 91
1山岳の自然保護を考える/2自然保護の歴史と概念/3日本の山岳保護地域制度/4屋久島における自然保護制度
コラム:富士山における自然保護

第15章 山岳の歴史文化
1 山岳と信仰/2 山岳と生業/3 山岳の建築
コラム:山小屋を設計した建築家

第16章 山岳環境問題
1 山岳域での環境問題/2 湖沼における環境問題/3 山岳域の大気汚染
コラム:日本最高所の研究拠点-富士山測候所での研究活動-

■著者
安立 美奈子、飯尾 淳弘、池田 敦、泉山 茂之、今泉 文寿、岩田 智也、上野 健一、内川 義行、 逢坂 興宏、上條 隆志、呉羽 正昭、小林 拓、斎藤 武士、佐藤 幸恵、清野 達之、芹澤 ( 松山) 和世、芹澤 如比古、薗部 礼、高村 秀紀、立花 敏、田中 健太、津田 吉晃、津村 義彦、出川 洋介、東城 幸治、常盤 哲也、楢本 正明、廣田 充、梅干野 成央、町田 龍一郎、松井 圭介、松岡 憲知、松本 潔、宮崎 淳一、宮原 裕一、安江恒、山川 陽祐、山中 勤、吉田 孝紀、吉田 正人、渡邊 幹彦